アンジェス,遺伝子治療の時代を先行へ

アンジェスの遺伝子治療薬は申請間近

アンジェスは、遺伝子治療薬、核酸医薬、DNA ワクチンの3本柱で事業を推進している。
このうち遺伝子治療薬のHFG(国内)が先進医療B制度の下で実施された医師主導型臨床研究で申請可能データを得た。
現在、医薬品医療機器総合機構(PMDA)との間で事前面談を行い、求められた事項に関する最終的な作業を行っていると発表。(2017/11/下旬)
準備が整い次第、条件及び期限付承認申請を行うとしている。

HGFの概要

HGFは、重症虚血肢を対象としたものである。
この重症虚血肢は、脚等の血管が詰まり、患部が壊死するものである。
壊死した場合には、脚の切断が待っているが、今回の遺伝子治療薬が承認されれば脚等の切断が回避可能となる。
実際に私の身内が重症虚血肢に罹り両足を切断した記憶を持っている。
できるだけ迅速にかつ安全を担保しつつ、重症虚血肢の遺伝子治療薬を早期実用化してほしい。

高血圧の特効薬,DNAワクチン

現在、高血圧の治療には毎日の薬の服用が必要となっている。
だが、アンジェスは、注射一本で長ければ2年間も高血圧に対する効果が持続する薬の研究開発を行っているという。
毎日の服用は忘れがちなところもあるが、注射1本で済めばこれほど簡単な話はない。
開発ステージは現在、オーストラリアでフェーズ1/2の試験準備中とのことで、治験開始は年内となる見通しだそうです。
開発の進展に期待が高まるだけに、今後も動向を注視していきたい。

エボラ出血熱,DNAワクチン

高血圧のDNAワクチンの他に、エボラ出血熱を対象としたDNAワクチンの開発も行っている。
開発は、カナダのサスカチュワン大学で行っており、昨年12月に動物実験で良好な結果が得られたと発表している。
以前エボラ出血熱が世界で猛威を振るったのは記憶に新しいが、現在は沈静化しているように感じる。
しかし、いつまたエボラが猛威を振るうか、という恐怖に怯えることがなくなるように、エボラ出血熱のDNAワクチンの早期実用化を期待したい。

カテゴリー: kabu