リプロセルが米国の Q Therapeutics Inc.との間で合弁会社設立へ

リプロセルが米国 Q Therapeutics Inc.との合弁会社設立に向けた基本合意

リプロセルは、米国Q Therapeutics Inc.(キューセラピューティクス、以下、Qセラ社)との間で、中枢神経領域の疾患を対象としたiPS細胞由来再生医療製品の共同研究および実用化を目指す合弁会社の設立に向け、平成29年12月28日付で基本合意。

リプロセルの基本合意の背景

次世代のiPS細胞作製技術であるRNAリプログラミング法により、遺伝子変異リスクを最小化し、外来遺伝子やウイルス残存リスクのない、高品質で臨床応用に適したiPS細胞を作製する技術を保有
体性幹細胞由来再生医療製品Stemchymal®(ステムカイマル)について脊髄小脳変性症を対象とした国内での治験開始に向けて準備を進めている。
将来的には、体性幹細胞では成し得ない再生医療をiPS細胞の技術で実現することを目指している。

Qセラ社の基本合意の背景

米国FDA※1に対して、筋萎縮性側索硬化症(ALS)および横断性脊髄炎(TM)を対象疾患とした治験申請(IND)を完了している。
しかし、細胞ソースとしてヒト胎児由来組織を用いることから、品質の安定した細胞を大量に確保することに限界がある。
臨床応用に向けて開発を進めつつ、将来に向けて大量培養に適したiPS細胞技術の導入を計画していた。

まとめ

今回、合弁会社を通じて、品質や量産性に優れたiPS細胞由来GRPの開発を、リスクを減らしつつ効率的に行うことで、事業化に向けた動きを加速させていくことに基本合意。
なお、当社から合弁会社への出資比率や合弁会社の設立場所等の詳細事項につきましては現時点で未定。
※1 アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration; FDA)
医薬品などについて、その許可や違反品の取締りなどの行政を専門的に行う政府機関。

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